
プレゼンテーションでもっとも重要な4項目
目次
- テーマは1つ
- シンプルに
- 共感できる
- 一貫性
プレゼンのスライドの構成やプロセスについては、多くの偉い方々が本やサイトで紹介しています。
これから下に私が紹介する、私の数多くの失敗の経験から学んだポイントは、それらのいわゆる「理論」をベースとした上で、実践的にかつ、今からでもすぐにプレゼンのクオリティーを上げられる超絶有効な方法です。
プレゼンのエッセンスとして「エレベーター・ピッチ」というのが英語ではよく使われます。アポが取れない重役の人に、エレベーターに一緒に乗っている時間だけで全ての要件を伝える事ができるか=伝えたいことのエッセンスは抽出され、まとまっているのかを問う例えです。
プレゼンの構成はよく序論ー本論ー結論、PREP(Point, Reason, Example, Point)、DESC(Describe, Express, Suggest, Consequence)などがあります。
はい、これだけで眠たくなったあなたは正解。
これはこれで正しいのですが、下のロジックのところで述べる聞き手の「共感」を誘う物がスライドにないと、一発、ご就寝です。
ちなみに、私はPREPがシンプルかつ伝えやすいので使用しています。PREPはプレゼン全体でもそうですが、一つ一つの事例や案件に対しても、PREPをカバーすることで発表に一貫性が出てきます。
スライドの使い方:最重要かつ即効性改善
アイデアを売り込む

プレゼンは意見を聞いてもらうというよりか、むしろ自分の考えの「セールス」です。
一般のサラリーマンの営業職の人はよく経験していると思いますが、売れる商品を売るのには大した営業力は要りません。AppleのiPhoneなどは発表するだけでお客さんたちが並んで買いに来てくれます。この場合、お客さんはiPhoneへの興味も強く欲しくてたまらないのはいうまでもありません。
多くのセールスマンの力量は、それほど商品やサービスに必要性を感じていない人達に対して、いかにして自分の商品を買ってもらえるかです。
プレゼンについても同じで、自分のアイデアを知らない、もしくは興味レベルが低い人たちに対して、如何にして「売るか」という認識が重要です。
とにかく、出席者の興味を引きつけ、逃がさないに尽きます。
売りたいアイデアを強調する
スライドはあなたの売りたいアイデアを強調するためにあります。
「繰り返し」ではなく、「強調」です。
例をあげてイメージを湧きやすく、理論だけではなく「感情」に訴えかける言葉、写真を入れて共感を誘う、自分のアイデアが単に「正確」なだけでなく、「本当にそうなのである」と伝えるシンプルはスライドが肝心。


デザインの重要性
多くの人がプレゼンにおいて、デザインはケーキのデコレーションのように見栄えをよくする物で、あればいいけれども、プレゼンの本質にとっては重要じゃないと考えています。
デコレーションはデザインではなく、良くも悪くも目立つこと、見栄えが良いことを目的としています。
プレゼンテーションでのデザインとは「以下に効率よく自分の伝えたいことを相手に伝えるこtができるか」を助けるものです。また、良いデザインという物は究極的にはデザインとは気付かせないものです。
よって、プレゼンでのデザインとは余計なものをそぎ落とし、「伝えたいことを伝える」ことに的を絞った、「ミニマリズム」のできるだけシンプルな物でなければいけません。

タイトルは大きくなくて良い
「大きなフォント=一番伝えたいこと」はみなさん当たり前だ、わかっていると言われそうですが、各スライドのタイトルが一番大きなフォントになっていませんか。パワーポイントのテンプレートではスライドのタイトルが一番大きなフォントに初めからなっていますが、全くその必要はありません。
タイトルは小さく、伝えたい要件を大きいフォントにしましょう。

シンプルなロジックと共感
シンプルなロジックが分かりやすいプレゼンであるの明白です。課題ー原因ー解決策ー効果にそって「なぜ」、「だから、どうする」、「そうするとどうなる」という感じで繋がっていると、ロジカルなプレゼンになります。
この説明だけで眠くなりませんか?私はこの3行をプレゼンで話されただけで、少なくとも瞬間に退屈になっていると思います。
多くの人の間違いは、「ロジカルなプレゼン」=「人を説得できる」と誤解している点です。
どれだけ明確で、ロジカルであっても、聞き手が興味を失う、聞いていないとなると、本来の目的である「あなたのアイデアを買ってもらう」にはつながりません。
そこで大事なのが「共感」です。プレゼンターは聞き手に共感を感じてもらい、つながることで次のスライドに興味を繋げることができます。
「課題ー原因ー解決策ー効果」の説明を行う際にも、必ず「共感性」を引き出せる、感情に訴えかける言葉、グラフィックスを入れ、時にはショート・ムービーを挟むことで興味のレベルをアップさせることができます。

マジック・ナンバー6

人間が瞬間的に記憶できる情報の限界は「7±2」と言われています。電話番号や郵便番号をハイフンで区切って表記するのはこのような人間の特性を生かして、記憶に残りやすくしているからです。
一つのスライドに載せる情報は6つまでにしましょう。重要な、記憶に残らせたい情報だけスライドにのせ、残りは口頭で説明しましょう。重要なデータや複雑な情報は別途にハイフ資料を用意し、あくまでもプレゼンで発表、表示するものはシンプルに。
どんな状況でも、スライド作成はこの「6」の掟を破ってはいけません。絶対に。
背景


みなさんはスライドの背景は多くの場合白ではないですか。なぜ白なのかというと、パワーポイントのテンプレートがそうであるのど、白は紙と同じで普通だと考えている人がほとんどだと思います。
タイトルと同じく、伝えたいことをもっとも目立つように見せることが主題の場合、白地に黒と黒地に白、どちらが注意を引くことができるかというと黒地に白です。
エフェクト

はい、要りません。シンプルに。
私もエフェクトの王様、Preziのプレミア会員になって使いましたが、私にとってはPreziのぐるぐる廻るエフェクトやズームの機能はケーキの「デコレーション」であり、プレゼンでは逆にノイズになってしまいました。
7分

最初に書いた「エレベーター・ピッチ」に通じているのですが、もし7分でプレゼンのエッセンスを話せないのであれば、そのプレゼン自体する必要があるのかを疑った方が良いかもしれません。
逆に7分の制限を設けることで、あなたが本当に伝えたいことは何なのか、それをどのように伝えなければいけないのかの要素が研ぎ澄まされた形になるため、プレゼンがシンプルに、かつ一貫性も必然的に上がります。
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