
9月からシンガポールー日本の間で始まった「ビジネストラック」を利用して、2020年11月に実際にシンガポール発で日本に行ってきました。結論は「東京都内での仕事であれば普通にできる」でした。

- 空港からホテルへの移動はレンタカー。羽田から東京駅での返却は小型車で6000円くらいなのでタクシーと変わらない。
- 滞在中の移動は徒歩あるいはドコモのレンタルサイクルを使用
- 私は京橋周辺に泊まりましたが、レンタルサイクル使用で六本木の客先訪問で片道20分かからないくらいで、天気さえ良ければ全く問題なし。
- 海外からの宿泊との理由で、ホテル側から最初、ホテルのレストラン使用を拒否されました。ビジネストラックでの入国では基本、ホテルで食事をしなければいけない旨を伝えて交渉し、結局、外席であればOK。
- 滞在中はLINEで厚生労働省の登録(機内でもらう資料にあり)をし、毎日自動アンケートに答える形で体調の報告をする。
- 滞在中はスマホのGoogle Maps等の地図アプリの位置情報を常に記録する(やり方も機内で配られる資料に記載あり。簡単)。
- 帰り便は成田発だったので、再度レンタカーを借りました。当日は東京駅周辺で早朝にレンタル、客先訪問後、夕方に成田空港返却。遠隔地返却料金がかなりかかり、小型車のレンタル代金と合計で1万7千円となる
- 成田でのチェックインは乗客はカウンター前で5−6人だったのですが、アメリカ、フィリピン、シンガポール行きのフライトと重なっていたせいか、チェックインに約1時間かかった。日本出国の際、チェックインにかなり時間がかかるので要注意。
シンガポール出国までのプロセス

順序としては以下のとおりです。
必要な書類などの詳細はは以前の記事「日本とシンガポールでのビジネストラックが遂に開始!」に詳しく書いています。
シンガポール出国前
- 外務省のサイトからビジネストラックの「誓約書」と「本邦活動計画書」をダウンロードし、記入する。
- 日本での受け入れ先企業に誓約書に署名と法人印を押してもらう。
- 完成した誓約書と本邦活動計画書をシンガポール日本人大使館に提出、カバーレターを作成してもらう。
- カバーレターを持って、出発前72時間以内でのPCR検査を予約する。(2020年12月1日から、カバーレター等なしでPCR検査の予約ができるようになります。)
- 出発前PCR検査を受ける際に、パスポート、IC、カバーレター、飛行機の予約確認書を持っていくこと。
- PCR検査結果を出発前にメールにてもらう。結果はMOH(厚生労働省)にクリニックから直接連絡もされます。
- シンガポールに帰ってくる際に、チャンギ空港で受けるPCR検査の予約及び支払いを済ませる事。重要です!QRコードの確認書を印刷して持っていること。
- 日本からシンガポールに戻ってきた際、チャンギ空港でのPCR検査結果がでるまで自宅ではなくホテルで隔離待機となります。なので出発前に必ずシンガポールでのStay Home Noticeの許可がおりているホテルの予約が必要です。予約の際にホテルに隔離待機の旨を伝えておきます。
- チャンギ空港での出国時は特に上記書類を見せることもなく、チェックインカウンターで「Reciprocal Green Lane」あるいは「Fast Lane」の旨を伝えるだけでした。
飛行機に搭乗後
- 搭乗は乗客を6グループに分けて順番に入っていきます。
- 搭乗後、機内で6枚ほどの日本入国に際しての手続きの説明及び、健康申告書を渡されます。記入するのは1枚のみです。
- 機内での飲食のサービスは通常通りでした。
- 着陸前も特に変わりはありません。

羽田空港に到着
2020年11月1日からシンガポールからの到着に関し、日本でのPCR検査が免除となりました。機内のCAも私も知らなかったので、PCR検査の結果待ちで待つことがないので助かりました。
羽田空港で飛行機から降りてかなり歩いた後(10−15分ほど)、税関前で書類審査があります。誓約書、カバーレター、パスポート、シンガポールでのPCR検査結果、機内でもらった健康申告書を提出します。
この後、税関、預け荷物、荷物の申告の通常のながれです。飛行機を降りてから税関を通るまで(羽田)、私の場合は全てのトイレが封鎖されていました。注意してください。
羽田空港からの移動
私の場合は羽田に朝の6時着、出てきたのが7時過ぎでした。荷物の申告の後、出てきてすぐのところにレンタカーのカウンターがありますが、コロナ禍で利用者が少ないこともあり、レンタカー会社に自分で電話をし、駐車場で送迎バスに乗ることになります。
ホテルについてから
ホテルにチェックインしてからの制約は以下のことがありました。
- 滞在中のホテルの清掃はなし
- アメニティー、タオルは必要であれば連絡すると部屋の前においてもらえる。
- ルームサービスはなし。
- ジムの使用もだめ
- 共有エリア(カフェエリア)もだめ
- レストラン使用は始めはだめと言われたが、なんとか外席はOKとなる。
これだけサービスが無いのであれば、宿泊代を安くしろ!と掛け合いましたが駄目でした(笑)。
約5日間滞在し、客先訪問をしましたが、訪問先にも事前にシンガポールから来ることを連絡、了解して頂いていたので特に問題なく仕事はできました。
都内の移動はドコモのシェアサイクルでした。5日間、そこそこ使って1200円でした。超便利!

ちなみに、今回は自転車での移動だったのでこのバッグが大活躍。自転車用の上着も面談前に入れれるかつ、自転車のかごにもピッタリ!
成田での搭乗

はじめに書きましたチェックインで異常に時間がかかるため、3時間前に到着するくらいが良いと思います。私の場合は2時間前についたのですが、チェックインで1時間かかったので、そのままゲートに行き搭乗という感じでした。乗客の数は3割くらいでこの状況だったので、要注意です。
機内では行きと同じく、通常のフライト同じでした。
シンガポール到着後
チャンギ空港到着後は税関のところまで普通に歩いて行くと、プラスチックの椅子がずらりと並べられています。ここが到着後PCR検査の待機所です。
出発前に予約しておいた確認書(QRコード)を見せて順番待ちです。私の場合は深夜1時到着だったのですが、1時間半ほど待ちました。
空港でのPCR検査は長い綿棒ではなく、細い紙での検査だったので痛みもなくあっけなく終わりました。検査結果は48時間以内に申込時に記入したメールアドレスに送られてきます。


チャンギ空港を出てから
無事にPCR検査を修了し空港を出るのですが、PCR検査結果が出ていないため、真っ直ぐタクシーに乗り(タクシーとGrabは利用OKです)隔離待機のホテルに向かいます。
向かう道中で必ずホテルに連絡します。ホテル側は隔離待機のゲストを車から降りるところから全てエスコートしなければならず、勝手に到着して車をおりて入館すると規約違反となるので注意です。
私の場合はホテルの裏口から業務用リフトで隔離専用のフロアに連れて行かれました。
ルームサービス、食べ物のデリバリーは可能ですが、洗濯物や荷物のホテルからの持ち出しは禁止となります。部屋の清掃もなし。タオル、アメニティーは連絡すればドアの前に置かれます。
チェックインは結局深夜3時位になったのですが、PCR検査の結果は翌日の午後にでてきました。この時点でStay Home Notice免除が確定となり外出が可能となります。

日本とシンガポールでのホテルの部屋でこれが大活躍。ジムに行けない、使えない時にかなり役に立ちます。出張の必需品!
まとめ
日本での空港でーホテル間の移動さえ確保できれば、特に困る事は有りませんでした。
今回初めて天気に恵まれていたのが大きいですが、梅雨の時期や真夏日はスーツを着ての自転車でのは厳しそうです。
また、ホテルでのランドリーは断られたので、基本、室内で手洗いか着替えを全部持っていくかのどちらかです。
医療保険に関しては、国民健康保険が有れば問題ありません。私は念のためにInsubuyでコロナ対応の旅行保険を買っていきました。5日間でUS$10程です。
チャンギ空港に着いてPCR検査を受けてから検査結果待ちの間の隔離期間は、文字通り部屋から一歩も出れず、ランドリーなどの部屋から物の持ち出しもできません。ただし、Grab Foodなどの食事なデリバリーは可能。
こんな感じの一連のビジネストラックでの出張でした。
次回は近々韓国にもFast Laneで行く予定です。順次アップデートしていきます。