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ビットコイン急騰!取引所からの資産流出とは?

2023年10月現在、最近のビットコインの動きには驚かされますよね。今回は、1年ぶりの高値更新や取引所からの大量の資産流出について掘り下げてみたいと思います。

1. ビットコインが示す驚異の動き

2023年の秋、暗号資産業界はビットコインの動きに目を奪われています。特に10月24日に$35,000の大台を突破し、その後も高値を更新し続けるこの動きは、多くの人々を驚かせました。では、この驚異的な価格変動の背後には何があるのでしょうか?

まず、この急騰の背後には、アメリカでビットコインETF(上場投資信託)の設立が期待されていることが大きいとされます。特に、世界最大の資産運用会社であるBlackRockがビットコインETFの設立を申請しており、そのリストがNasdaqが運営するDepository Trust and Clearing Corp.に掲載されたことが、市場の期待を更に高めました。

ETFの設立が期待される理由は、投資家がより安全で規制のしっかりとした伝統的な証券取引所を通じてビットコインに投資できるようになるからです。現在、多くの投資家は取引所の規制緩和やセキュリティリスクを気にしながら取引を行っています。このような背景から、ETFの設立はビットコインの「合法性」を強化するものとみられています。

しかしながら、全ての市場関係者がこの動きに楽観的なわけではありません。一部のアナリストや専門家は、急激な価格上昇は過度であり、規制当局との法的な戦いが続く中、市場にはまだ多くの不確実性が残されているとの見解を示しています。

ビットコインのこのような動きは、新しい投資家だけでなく、長い間暗号資産市場に関与してきたベテランたちにも驚きをもたらしています。一つのニュースや期待が、市場の価格をどれほど動かすことができるのかを、改めて実感させられる出来事と言えるでしょう。

このビットコインの動きについて、私たちが持つべき最も重要な教訓は、暗号資産市場は非常に変動性が高く、予測が難しいということです。しかし、その変動性の中には、新しいチャンスや学びが詰まっているのも確かです。

2. 主要取引所からの資産の大量流出:暗号資産の未来を示唆するサインか?

2023年10月24日、ビットコインの価格が一年ぶりに$35,000(約518万円)を突破した。この価格上昇とは別に、業界の専門家や投資家が注目する動きが生じました。主要な暗号資産取引所からの資産の大量流出です。

この流出とは、トレーダーたちが取引所から資産を引き出し、個人のウォレットや冷貯蔵(オフラインでの保管)に移動させる行為を指します。資産の流出は、トレーダーが近い将来の価格上昇を予期して、資産を売却する意向が低いことを示すとされています。

CoinGlassという暗号分析企業のデータによれば、この日の24時間で、Binanceからは5億ドル(約740億円)以上、crypto.comからは4940万ドル(約73億円)、OKXからは3100万ドル(約45億円)の資産が取引所を離れました。他の多くの取引所からも、2千万ドル(約29億円)未満の資産が流出しています。のFTXの崩壊後、取引所からの資産流出は「銀行の取り付け騒ぎ」とも取られましたが、今回の流出はベア市場の最中に起こった恐怖による引き出しとは異なり、トレーダーのセンチメントと価格上昇の期待と連動していると考えられます。事実、Glassnodeのデータも、過去数日間でのビットコインの取引所からの流出が、BTCの価格上昇とともに増加していることを確認しています。

この大量の流出の背後には、スポットビットコインETFの発売に関するさらなる憶測が影響していると見られています。取引所からの大量流出は市場の健全性や、将来的な価格動向に関する重要なサインとなるため、今後の動向をしっかりと監視していく必要があります。

3. 資産流出の背景

最近のビットコインの価格上昇と共に、主要な暗号通貨取引所から大量の資産が流出しています。この現象の背景には、いくつかの要因が考えられます。

まず、ビットコインの価格が35,000ドル(約518万円)を一時的に突破するなど、暗号通貨市場全体が好調な動きを見せていることが挙げられます。多くのトレーダーや投資家は、この好調な動きを受けて、自身の資産を取引所から安全な保管場所へ移動させているのです。これは、今後さらなる価格上昇を予測しての行動とも言えるでしょう。

次に、FTXの崩壊やその他の取引所の不安定さから、取引所に対する信頼感が揺らぎ始めていることも背景にあると考えられます。特にFTXの崩壊は、暗号通貨市場に大きなショックを与えました。トレーダーや投資家は、再び同様の事態が起こることを恐れ、資産を取引所から引き出して保護する動きが見られるようになったのです。

また、最近の資産の流出は、恐怖からの引き出しというよりも、ビットコインの価格上昇と連動していることが明らかとなりました。Glassnodeのデータによれば、ビットコインの価格上昇とともに、取引所からの資産の流出も増加していることが確認されています。

さらに、短期的な取引よりも、中長期的な保有を志向する投資家が増えてきたことも、資産流出の一因として考えられます。多くの投資家は、現在のビットコインの動きを「バブル」とは考えず、将来的な価格上昇を強く信じています。

最後に、ビットコイン以外の暗号資産への関心の高まりも影響している可能性があります。特に、DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)といった新しい技術やサービスに関する暗号資産への投資意欲が高まってきています。

以上の要因から、現在の資産流出は、単なる短期的な現象ではなく、暗号通貨市場の構造的な変化を示唆していると言えるでしょう。

4. SECの新しい一手がビットコイン界にもたらした波紋

最近の仮想通貨市場には目を離せない動きが続いています。特に、ビットコインを中心とした多くの仮想通貨と関連する株価が、驚異的な伸びを示しています。その背景には、米国のSEC(証券取引委員会)の新たな判断が大きく影響しています。

具体的には、SECはGrayscaleのスポットビットコインETFの申請を再評価するよう命じました。このニュースにより、ビットコイン関連の株や仮想通貨は大きく値を上げました。ビットコインの価格は、たった24時間で16%もの増加を遂げ、$35,000に到達しました。

さらに、Coinbaseという大手仮想通貨取引所の株価は、夜の取引で5.5%の上昇を見せました。同じく、ビットコイン関連の企業であるMarathon Digital HoldingsやRiot Platformsの株価も、それぞれ9%近くの上昇を記録しました。

このSECの再評価の動きは、他の多くの企業も注目しています。今後の市場の動向や、SECの決定がどのような影響をもたらすのか、引き続き注視する必要がありそうです。今後も仮想通貨市場の動きには目が離せません。

仮想通貨投資がなぜ大事なのかは過去の記事、【無知】仮想通貨をやってない人は負け組確定な理由

最近SECが敗訴したものの、控訴して乱高下しているリップル(XPR)の過去記事はこちら 【不可解】一気に50%リップル大暴落!ビットコインも引きずられる?下落要因と仮想通貨への影響

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ななころ

外資系企業で長年グローバル・マーケティングのトップとして勤務後、東南アジア在住で独立。コモディティ・トレーディングとマーケティング・コンサルティングを行う。趣味は筋トレと料理。

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